入院4か月目の選択
決めた後も不安が募る
入院中、私についてくださった担当医5名のうち、3名は「移植を絶対やった方がいい、やって当たり前」という意見。1名は「移植した方がいいと思います」という感じ。主治医だけは「リスクあることなので、セカンドオピニオンでよく話をきいてから決めてください」と。
どういう治療方針を持った医者が主治医になるかで、患者が最終的に了承しなければならない治療の選択は、変わってくると思いましたね。いいか悪いかは別にして、患者の判断に影響があるのは事実。
そうなると、セカンドオピニオンはとても有意義だったなと思いました。
前回の投稿で、骨髄移植はしないと決めた、と言いました。
身内の意見も聞きましたが、ほとんどの人は「骨髄移植をした方がいいんじゃないか」という雰囲気でしたね。後で「やっておけばよかった」とならないようにということだと思います。
患者の方としても、「移植しないで死ぬより、移植して死んだ方がまし。後で後悔したくない」と思うしかないんです。実際問題として。
ですから私の場合は、骨髄移植はしないと主治医に伝えた後に、徐々に、本当にこの選択が正しいのか、不安の方が大きくなっていってしまった。後で後悔することになるんじゃないかと。
治療の流れ
化学療法(抗がん剤治療)は、約1カ月が1サイクルの治療になる。
これを「1コース」といいます。抗がん剤の投与中は、血液の成分は破壊され免疫力がなくなりますので、無菌室に入ります。
1コース終了し、白血球の数値がある程度改善すると、一旦、退院することができます。これはあくまでも“一旦”で、3~7日間で再入院して「2コース目」が始まります。
これを「4コース」まで繰り返したところで、骨髄(または臍帯血)移植をするかどうか、決めておかなければなりません。
その判断を自分がするために、セカンドオピニオンを受けるわけです。
移植を希望した場合は、そこから半年ぐらい、あるいはそれ以上の入院が必要になります。その間に移植を受けます。
私のように移植をしない場合は、さらに「4コース」の化学療法(抗がん剤治療)を受けることになります。合計8コース。
どちらを選択した場合でも、最短でも8カ月間ぐらいの入院が必要になります。
しかしこれは、あくまでも“順調にいって”のことなのです。
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