古流に学び剣道で実践
結果はすぐに表れた
前回の投稿で、二天一流武蔵会の稽古会にて「小手」と「胴」の片手打ちを学んだことを書きました。
これで、「面」「小手」「胴」の正しい片手打ちを稽古できる。そう思うとますます稽古熱が高まっていきました。
武蔵会東京支部の稽古会は毎月第2,4土曜日の午後です。pm5:00に終わりますので、急いで帰れば地元道場の稽古に間に合います。
この時から、武蔵会の稽古会に参加した日は、ダブルヘッダーで稽古するようになりました。
正しい刀法はひとに伝わる
先ほど覚えたばかりの二刀の正しい片手刀法を実戦で稽古したくて、地元の所属道場へ急ぎました。
私は、30年のブランクからリバ剣したばかりで二刀初心者。しかもまだ初段。
普通の道場だったらどのような対応を受けるでしょうか。
「二刀をやる前に一刀で基本をしっかりやれ」
「初段のくせに何が二刀だ」
まあ、こんなリアクションでしょうかね。
地元の所属道場ではこういうたぐいのことは、言われたことはありません。それどころか、“二刀、大歓迎”といった空気。本当にありがたかったですね。
「次は、私と稽古しよう」
この日も、皆さんに次々と声をかけて頂きました。
そんな中、ある先生と地稽古をした後のこと、驚いた顔でこう聞かれた。
「どこかで二刀を習ってきたの?」
先月、稽古した時と全然違うと言うのです。私はこう答えました。
「習ってません」
説明し始めると長くなりますから。(笑) 稽古をする時間がもったいないですからね。
二刀や片手打ちの経験がない方でも、"違い"が分かるんですね。他の先生方にも同じようなことを言われました。
この時、リバ剣して3カ月目。私の二刀がガラッと変わったと思います。
手さぐりで稽古してたものが、何を稽古すればよいか解ったという感じですかね。迷いも不安もなくなりました。
しかし、意外な人にも、"正しさ"が伝わってしまったようです。
高名な二刀者のお弟子さん
実は、この地元の所属道場には、数年前から二刀を執っている方がいたのです。
平成の二刀の大家といわれる方の、お弟子さんです。
この日、稽古が終わって着替えようとしているところに、この“お弟子さん”がやってきた。
「小手ってどうやって打つの?」
二刀者で範士である師がいらっしゃる方なのに、二刀初心者の私に小手の打ち方をいきなり聞いてきたんです。真顔で。
ちょっと驚いてしまいました。
そういう“大先生”が師匠でいらっしゃる方に、初段のしかも二刀を始めたばかりの私が、そんなこと教えられるわけがありません。
そう言ってお断りすると、あからさまに不機嫌そうな顔をして、帰っていった。
この後、様々な嫌がらせを、この“お弟子さん”から受けることになります。