息子の変化
私のリバ剣が影響?
2010(平成22)年1月に私がリバ剣した時には、息子は大変喜んでおりました。
「息子さんの剣道が、急に変わりましたよ」
毎回子供の付き添いで稽古の見学をしていたある保護者の方が、教えてくれた。
それまでの息子の稽古の仕方は、まあ言ってみればチャランポラン。笑
そんな態度で剣道をやっているのは息子だけ。妻は、それを見ていて恥ずかしかったと言っていました。
それが、私がリバ剣して道場に通うようになったら、表情が変わり、気合が変わり、打ちが変わり、態度が変わったそうです。
私は息子に注意したり、教えたりしていないのです。私は子供にとって"怖いお父さん"でもありません。
その保護者の方曰く、「お父さんの稽古をする姿を見て、何か感じたんですね」
私の“リバ剣”が、とりあえず息子には“影響”があったらしいです。笑
息子と稽古
前回の投稿で、二段に昇段して一刀での稽古を解禁し、初めて子供たちと稽古したことについて書きました。2010(平成22)年の8月のことです。
その中で、息子(当時、小4)との初めての稽古もかないました。その時息子は剣道を始めて4年目。
私はリバ剣して以来、二刀でしか稽古しておらず、この日、一刀での稽古を解禁して、初めて小学生と稽古することに。
最初は約束通りFJT君と。(その理由はこちら)
二番目に稽古したのが息子でした。
お互いに向き合って立礼し、中段に構えて蹲踞の姿勢から立ち上がった。
「これは、手入れをしていない盆栽と同じだな」
息子の構えを見るなりそう思った。
私は休日になると、美術館に行ったりすることがあります。最近は、盆栽展にも行くようになった。特に専門的な知識は何もありません。それらの鑑賞が好きなだけ。
盆栽も、人間が愛情をもって“手入れ”をしてはじめて「盆栽」なのです。手入れをしなければ、ただの雑木です。
「今まで申し訳ないことをしてしまった」
そういう思いに駆られました。
私が剣道経験者なのにそういうことを見てあげてなかった。
リバ剣してからも、自分の稽古に夢中で、息子の剣道を見る余裕すらなかった。
この時点で息子は「正しい基本」が身についていなかったのです。
この日から、息子との"長い稽古"が始まった。この6年後、私が「急性リンパ性白血病」と診断されるまで。