剣道再開から10カ月目の試合
リバ剣後初の団体戦
2010(平成22)年10月。リバ剣してから2度目の試合エントリーです。
この秋季大会は団体戦のみ。個人戦は、春季大会で行われており、この年の5月に初参戦して2回戦敗退に終わっています。(その時の模様はこちら)
あれから5カ月。私なりに稽古を積みましたので、今回はもう少しいい試合ができるんじゃないかと、ひそかに思って参戦しました。
この大会の団体戦は3人制で、私はこの時46歳で中堅。正二刀です。先鋒は30歳の左上段。大将は例の"お弟子さん"で40歳、逆二刀。(例の"お弟子さん"とは、こちら)
かなり目立ったチームになりました。道場の副会長が面白がって編成したようです。
まあここまではよかったんですけどね。当日、会場入りしてビックリです。
1回戦の相手チームは20代半ばで編成された、市内にある高校のOBチーム。
勝てるわけありませんよ。この高校の柔剣道は全国レベル。私たちは、ただのオッサンですし、私はブランク30年ですからね。1回戦から現役選手との対戦が組まれるとは、主催者側の"意図"を感じました。笑
試合開始
そういって、泣き言も言ってられませんからね。気持ちを入れ替えて、試合に臨むことになりました。
先鋒は、お互い攻めきれず、時間切れで引き分け。
次、中堅。私です。
お相手は対二刀に慣れていないと見えて、小刀を警戒するあまりに、常に間合いをとっているんです。ですから、お互いに機をつかめない。打突がありませんから、両者反則をとられかねない展開になりました。
私は焦りを感じ始めて、無理に間合いを詰めて打っていくんですが、有効打突にはなりません。打突の勢いで鍔迫り合いになりそうになると、これまた鍔ぜり合いを嫌って中途半端な間合いをとるんですね、お相手が。
ここで主審の「ヤメ」がかかった。当然見ている誰もがお相手の反則だと思った。しかし3人の審判の合議の結果、反則は私についた。「正しい鍔迫り合いをしていない」ですって。
両者反則ならまだしも、鍔迫り合いを避けるお相手が反則にならずに、私だけに反則ですって。観覧席がざわついているのが分かりました。
後で分かったことですが、この審判の中に"アンチ二刀"がいて、その人が合議を主導していたんです。さらに、市剣連の上層部には2人ほど、"アンチ二刀"がいることもわかった。
試合の方は、お相手もちゃんと鍔迫り合いをするようになったんですけどね。その時、先ほどの件で頭に血がのぼって、コート際で場外を背にしていることを考えてなかった。
そしたら、ポンと押し出されて場外反則。先ほどの反則と合わせてお相手に1本がついた。
その後すぐに制限時間になり1本負け。
そして、大将ですが、お相手は試合巧者で難なく引き分けに持ち込んだ。
これで、チームは負け。勝敗は、私のところで決まったも同然です。
屈辱が大きな成長につながる
悔しかったですね。子供の頃を含めてこんな屈辱的な負け方は初めてでした。いろんな意味で。
まず、場外反則。春季大会のあの普通ありえない負け方と同じ。(その状況はこちら)
いまだに、コート感覚ができてなかった。恥ずかしいことです。
そして、市剣連の"アンチ二刀"の存在。これはね、逆に私にパワーを与えてくれましたね。俄然やる気になった。正しい二刀をきわめて、必ずその方たちとの立合いを実現させて、理解してもらおう。そう心に決めた。
"アンチ二刀"はね、正しくない二刀を最初に見ちゃってるからアンチになっちゃうんです。正しい二刀はちゃんと伝わります。一刀も二刀も同じ剣道ですからね。
のちに、この"アンチ"の方々が一人ずつ二刀を理解していく様を、紹介していくことになります。
でもね、一番困ったのが、例の大物二刀範士のお弟子さん。
試合後に、道場のHPの掲示板に、私の二刀をクソミソに批判した投稿をしているんですね。まあ、この人からもパワーをもらいましたよ。
この1年半後、この人とは、市民大会個人戦で直接対決することになります。
追記
この時対戦したチーム。実は私の母校の後輩たちです。試合後に、挨拶に来てこう言ってました。
「どうもすみませんでした」
いい後輩です。笑